若年層向けマーケティングチームでは 近年話題のTikTokについて、どのような投稿が人気なのか、商材ごとに相性の良いインフルエンサーは誰なのかなど、その傾向を研究しています。

とはいえ企業のご担当者様のなかには「TikTokって本当にマーケティングに使えるの?/TikTokの活用には興味があるけれど、どういうメディアなのかがわからない」というお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、TikTokの概要をご理解いただくためにその基本情報について、前後編に分けてご紹介していきます。若年層をターゲットとしたマーケティング活動を検討している方は是非ご覧ください。

※TikTokにおける広告メニューの種類など、詳細についてはページ下部のお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

目次
1. 魅力は消費行動への影響力の強さ
2. 主要SNSとTikTokの比較
3. TikTokの人気の秘密

1. 魅力は消費行動への影響力の強さ

TikTokは、ByteDance社により開発されたショート動画に特化した動画配信プラットフォームで、日本では2017年からサービスの提供を開始しました。2021年には約1,300万ユーザーまで拡大し、日経トレンディの「2021年ヒット商品ランキング」では「TikTok売れ」が1位を獲得しました。

「TikTok売れ」とは、ショート動画配信プラットフォームであるTikTokにおいて、そこで接触した投稿がきっかけとなり、食料品や化粧品などをはじめとしたあらゆる商品が購入される現象を指します。

これまでも各種SNSで話題になった投稿が棚を動かすことはあったものの、それらはユーザーがフォローしているインフルエンサーからの発信によるものが主でした。

後ほどご紹介しますが、TikTokはその性質上、フォローの有無に関係なく情報に関心のあるユーザーに投稿が届くため、偶然接触した商品に興味を持って購入するという消費行動を喚起するパワーに優れている点で話題を集めています。

2. 主要SNSとTikTokの比較

TikTokが注目を集めていることをご理解いただけたところで、その他の主要SNSと比較してTikTokの特徴を見ていきましょう。

<TikTokはティーン層からの支持が厚い>
総務省のデータをもとに、各SNSの年代別利用率を比較してみます。


総務省「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(2021年8月25日掲載)

全体を見るとYouTubeの利用率が高いことが分かります。全年代でも80%以上の方が利用しているという点で影響力の高い媒体と言えます。一方のTikTokですが、10代の60%近くが利用しており、他のいずれの年代と比べても高い水準であることが分かります。

<おすすめ投稿との偶然の出会いを楽しむのがTikTok>
続いて、各SNSの利用目的(シーン)を比較してみます。

TikTok 無目的におすすめされるコンテンツとの偶然の出会いを楽しむ。
Instagram 趣味や関心が高い情報の収集や、友人とのコミュニケーション手段
Twitter リアルタイムの情報や話題の出来事など、鮮度が高い情報の収集
YouTube 身近な娯楽として習慣的に利用(お気に入りのクリエイターの動画を楽しむ)
Facebook 知人とのコミュニケーションや、ビジネスでの利用

TikTok以外のSNSのユーザーは目的をもって利用しており、ユーザーが情報に対して能動的に接触を図るのが一般的です。それに対してTikTokを利用するユーザーは目的を持たずにアプリを開き、テレビ番組をザッピングするようにアプリからおすすめされる投稿を流し見しながら、関心のある情報があれば詳細を調べていくような受動的な態度です。

3. TikTokの人気の秘密

ここまで、TikTokが消費に影響を与えていることについてや、他のSNSとの比較についてお伝えしました。ここからはTikTokというプラットフォームについて、もう少し詳しくご紹介していきます。

TikTokは、1日あたりの平均視聴時間が70分以上と長いことが特長です。これはメインユーザーが18歳~24歳の学生が多く、余暇時間が長いためであると考えられます。では他にも多くの娯楽があるなかで、TikTokが70分ものシェアを奪えているのはなぜでしょうか。

<“次に好きになるもの”との出会いを期待させるTikTok独自のレコメンドシステム>
TikTokの人気の秘密は、独自のアルゴリズムによってユーザーが興味を持つコンテンツをレコメンドするシステムにあります。

通常、他のSNSではアプリ起動後、メイン画面に表示されるコンテンツはユーザーがフォローしている投稿者のコンテンツですが、TikTokではアプリ側がおすすめするコンテンツが表示されます。「おすすめの動画を見る」ことが主な視聴スタイルであり、そのレコメンドの精度が高いことから、ユーザーは新たに興味を引かれるコンテンツを期待してアプリの視聴を続けてしまうのです。

<ユーザーがコンテンツに没入してしまうTikTokの視聴環境>
TikTokのコンテンツは、スマートフォンアプリでの視聴を想定した縦型の短尺動画です。

投稿動画はユーザーの自由なタイミングでスキップすることができ、広告に関しても強制視聴がないため、興味のある投稿に出会うまでにストレスを感じにくい仕組みになっています。また、TikTokを起動しながら他のアプリを利用する「ながら見」ができない仕様になっていることで、コンテンツに集中させる環境を作っています。

<TikTokユーザーは衝動買いをしやすい>
TikTokユーザーの購買行動にも特徴があります。ここまでご紹介してきたとおり、TikTokのユーザーの視聴態度は偶発的で受動的であることから、購買行動にもその傾向が現れます。

常に興味を引かれるものを探しているユーザーに対して、関心を持ちやすいコンテンツを届けることで、ユーザーからの認知・興味の拡大に寄与することができます。こういったTikTok独自の特性によって生まれる購買行動に合わせたビジネス活用については、後編でご紹介します!

企業のマーケティングにも使えるTikTokの基本まとめ

以上、企業の広報・マーケティング担当者の方に押さえていただきたいTikTokの基本についてご紹介してきました。現在は若年層の利用率が高いTikTokですが、最近ではコンテンツの多様化に伴って主婦層の利用が拡大しているなど、今後ますます発展が期待できるプラットフォームです。

広告配信だけでなく、企業アカウントを上手に運用することで認知の獲得に成功している事例もありますので、自社ではどのように活用できそうかを考えて取り入れてみてはいかがでしょうか。何か気になる点があればお気軽にお問い合わせください。企業ご担当者様向けのTikTok活用プライベートセミナーもご案内いたします。

 

 

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