若年層向けマーケティングチームでは近年話題のTikTokについて、どのような投稿が人気なのか、商材ごとに相性の良いインフルエンサーは誰なのかなど、その傾向を研究しています。

前編では、TikTokの概要、及び、主要SNSとの比較などTikTokに関する概要をご紹介しました。そこで後編では、より具体的なTikTokの活用法について、TIPSを交えながらご紹介していきます。

TikTokというプラットフォームは理解したが、具体的な活用方法が分からない、何から手をつけるべきか分からないという方は是非ご参考ください。
※TikTokにおける広告メニューの種類など、詳細についてはページ下部のお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

目次
1. TikTokでのKPIの立て方について
2. TikTokの活用方法について
3. TikTok作成のTIPS

1. TikTokでのKPIの立て方について

TikTokの活用においては、「予算を投じたにも関わらず、結果がでていない…」といったことを避けるために施策の目的をしっかりと押さえてKPIを立てるということが求められます。

目的は大きく分けると①認知の獲得、②興味・関心の喚起、③企業・商材のファン化、④申込ページなどへの送客の4つであり、動画の視聴回数や、平均視聴時間、いいね数など様々な効果測定方法があるTikTok上では目的を定めることで注目するべき指標が明確になってきます。

目的 KPIとすべき指標
認知の獲得 動画のリーチ数,動画の視聴回数
興味関心の喚起 いいね数、コメント数、平均視聴時間、完全視聴率、25%/50%/75%再生数、プロフィールの表示回数、左スワイプ数(=コンテンツごとのプロフィール閲覧数)
企業・商材へのファン化 いいね数、フォロワー数、平均視聴時間、シェア数、ポジティブコメント数
申込ページなどへの送客 CTAボタン・テキスト・URLのクリック数
左スワイプ数(=LPなどの閲覧数)

※太字は広告メニューで計測可能な項目です。

2. TikTokの活用方法について

KPIを達成するための手段として、TikTokには「広告」から「PR」まで、様々なメニューがあります。そこでここからは具体的なメニューについてご紹介をしていきます。

<スタンダードメニュー>
まずは、「広告」としてTikTokを活用する方法についてです。こちらは、すでにお手持ちの動画があれば、「広告」として配信をすることが可能です。主に①Brand Auction / Reach & Frequency、②One Day Max (One Day Max Plus)、③Top Viewと3つのプランがあり、①は、TikTokでの広告配信を始めてみたい方やコストを抑えて広告を回したい方に、②・③は、新商品の発売やイベントについて広く認知を獲得したい場合におすすめのプランです。

Brand Auction / Reach & Frequency ・おすすめフィードの間に表示(インフィード広告)
・他SNSなどで使用している素材の流用も可能
・広告グループをターゲティングしての配信が可能
 =コストパフォーマンスの良い運用が可能
One Day Max (One Day Max Plus) ・おすすめフィードの4番目に必ず表示
・1日1社限定
・高いエンゲージメント
・TikTok最大級のリーチ
※想定650万リーチ, 700万imp(2022年10月時点数値)
Top View ・アプリの起動時に必ず表示
・1日2社限定
・高いエンゲージメント
・TikTok最大級のリーチ
※50%SOVで想定470万リーチ, 800万imp(2022年10月時点数値)
※100%SOVで想定570万リーチ, 1,600万imp(2022年10月時点数値)

<TikTokオリジナルメニュー>
続いてはTikTokならではのオリジナルメニューについてご紹介します。こちらは主に①#Challenge、②Brand Effect、③Spark Adsの3つのプランがあります。①・②は視聴者の参加を促した企画を行いたい方、③は既にあるTikTok投稿やインフルエンサーの投稿を活用することで詳細なデータを取得し、本格的に広告の配信効果を検証したい方におすすめです。

#Challenge ・特定のワードを設定し、ユーザーにハッシュタグ(#)を記載した投稿を促す
・ハッシュタグ(#)を使用したユーザーの投稿を促すことが可能
・拡散されたUGCに対する、いいねやコメントなどのアクションも増えることで、高いエンゲージメントを獲得
Brand Effect ・フェイスエフェクトやブランドロゴなど、ユーザーが体験可能なエフェクトを作成
・エフェクトを使用したユーザーの投稿を促すことが可能
・エフェクト未使用な広告と比べ、エンゲージメントが大幅増
Spark Ads ・オーガニック投稿(インフルエンサーのPR投稿、一般ユーザーのレビュー投稿、自社アカウントの投稿)をおすすめフィードでブースト
・他の投稿と並列な視聴環境で配信されることで、「広告感」を感じさせることなく配信することが可能
・計測可能なデータを増やすことができる

<その他>
その他に、一般的なインフルエンサー活用、そして公式アカウント運営なども可能です。インフルエンサー活用では、商材と相性の良いクリエイターを起用した企画はもちろん、TikTokには様々な動画投稿スタイルを持つTikTokクリエイターがいるため、同じ商材でもあらゆる角度からのコンテンツ制作が可能です。

また、公式アカウントはどなたでも無料で開設することが可能です。実際に、公式アカウントに投稿していた動画が大きなバズを生んだことで、来客者数の急増へとつながった事例もあります。その他にも公式アカウントで動画投稿を行っていき、バズを得た動画をSpark Adsを活用して回していくことで、効果を増長させていくことも可能です。

<まとめ>
ここまでKPIの立て方、及び、様々なメニューのご紹介をしてまいりましたが、
① TikTokの活用目的に繋がる達成するべき目標をしっかりと定めること
② 目的、商材にあったメニューを活用していくこと
のゴールと手段の二つを明確にし準備することでTikTokを活用した成果を最大限まで引き出していくことができます。

まずはTikTokに関する勉強会の開催なども可能となっておりますので、TikTokに少しでも興味の湧いた方や、まずは相談をしてみたいといった方は是非お気軽にお問合せください。

3. TikTok活用のTIPS

<様々な軸で挑戦>
TikTokは短尺動画での訴求が可能なため、同じ商材でもあらゆる角度からコンテンツ制作が可能です。TikTokユーザーのザッピング文化は、「幅のあるコンテンツ」と相性がよい為、様々なユーザーに届けることができます。

<クリエイターとの親和性に着目>
クリエイター自身がファンであれば案件動画も信憑性が高まります。普段の投稿とマッチしていればクリエイターのファンの受容度も高まるため、クリエイターの投稿を最低10本は視聴し、イメージのミスマッチがないか確認しましょう。

企業のマーケティングにも使えるTikTokの基本まとめ

以上、企業の広報・マーケティング担当者の方に押さえていただきたいTikTokの基本についてご紹介してきました。現在は若年層の利用率が高いTikTokですが、最近ではコンテンツの多様化に伴って主婦層の利用が拡大しているなど、今後ますます発展が期待できるプラットフォームです。

広告配信だけでなく、企業アカウントを上手に運用することで認知の獲得に成功している事例もありますので、自社ではどのように活用できそうかを考えて取り入れてみてはいかがでしょうか。何か気になる点があればお気軽にお問い合わせください。企業ご担当者様向けのTikTok活用プライベートセミナーもご案内いたします。

 

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